[]「おくりびと」感想。

本木の所作が決まっている。鮮やか。正確。それがこの映画を支えている一つの要因。


久しぶりに泣きました。老いてお互いに好きになった相手を焼く。このエピソードが一番好きかな。平田さん。死は門だと。


石文、も初めて知りました。


ホワイトアウトで消えるラストシーンも、次の命へつながれることの確信と喜び、夫婦が共感できたことの幸せに満ち溢れてていい。

エンドロールで納棺の所作をやって、あと、顔を見つめるシーン…。一連の動きが美術作品のように美しい。


チェロ、白鳥、巡る季節…。日本人ならではの細やかな情緒にあふれた映画でした。


邦画はあまり好きではないんだけど、演技のクサさはあまり気にならなかった。


死者の尊厳、亡くなった方への残された者たちの思い。


私は祖母の納棺に連絡手違いで立ち会えませんでしたが、こういうことをしたんですね…。祖母に育てられたのに。


建物やインテリア、服。出てくる食べ物も秀逸です。ふぐの白子の網焼き、クリスマスのチキン。ハイジ以来、映画に食べ物のシーンは欠かせないように思います。