料理は人を変える手品みたい。

昨夜は毛布を寝具に加え、プラスカイロ2つで久しぶりにぐっすり。体の余分な力がうまく脱けた状態。このまま今日一日寝てたいな…と思ったことでした。


今週はランチ付きの方が3組いらっしゃいます。


小さい頃、料理人にはなりたくないな、と思っていました。悪人にも提供しなくてはいけないから。


いい人だけでなく、悪人も来る。悪人のお腹を満たすお手伝いは、間接的に悪に加担することになるのではないか、と思っていたのです。


でも、マクロなら。


悪人も善人ももう今の世で区分することは意味がないし、人生変えようなんておこがましい事は言えませんが、淡々と提供すればいい。


お客様のことも分かっているので、その方の体と心にすっと入りますように、と作るのは楽しい。今のやり方はベストではないけれど、でもかなりいい線だと思います。


食べてもらえる人がいるだけでも幸せなんだ。


お客様をお迎え。その方に合ったランチを。

【秋のマクロランチ。冷え、鬱、アンチエイジングに】


・玄米ごはん、黒胡麻塩。


・里芋の胡麻味噌汁。
里芋は体冷やしますが、細かめに切って、味噌と合わせて。


・もちきびバーグ、トマトソースかけ。

トマトソースにも味噌を加えるとバランス取れます。人参で作ったソースならなお良し。

・ひじきと椎茸煮。


・切り干しと若布の和え物。


・白菜の漬け物。


昨夜のうちに下拵えしてあるので、朝はちょちょっと作るだけで終わり。


思いがけず、もちきびバーグを懐かしがって喜んでいただけました。昔は雑穀をよく食べた、と。


気持ちも明るく、楽になられたようです。もちきびバーグもお日様のような黄色だし、玉葱の甘み。ふわっと柔らかくてもっちり。トマトソースの赤もあるし。今のご自分は大切ですよ、のメッセージで青い柄の骨董器使い。


手品のようです。思った通りの変化が現れる。暴力的な人には生こんにゃく食べさせると落ち着くし、癇癪立ててる子どもにはりんごジュース。落ち込んでる人にはオレンジ色のお皿に盛り付ける…。

ふわふわ、ふっくら、とろける、は寂しさを感じてる人が求める感触だと思います。アイスやマシュマロのような食感。


料理でも、ふわっと作るとその食感が気持ちに響くようですね。涙出るような。自分を包んでもらえたような。

合間に、黒大豆のブラックジンガーと黒大豆のきなこを合わせてお湯に溶いたものを飲みます。最強に温まるアンチエイジングドリンク。


お客様終わってすぐムサシ。するとまた夕方の予約の電話が入ったのでとんぼ返りです。二胡の練習も、今回遅れそう。


立山に、雪が積もってます。