[]今日は悲しいな。
朝、取材だ〜、と用意。私は舞台やバイト先で取材慣れしてるけど、むろやんは初体験。服はこれ着てね、と言ったが直前まで作業着。名刺渡すのよ、と言い忘れたー。
カメラマンはいなくて、営業の方だけ。あれ？
話がなかなか。三すくみ。聞こえないし。
後でむろやんに確認したら、電話では説明分からないからこっちに来てくれ、と呼んだそう。なんだ、ペンキ塗りとかやきもきしたのに。ほんとの取材に来るのは7月半ばだって。
２人、足並み揃ってないなあ。…悲しい。
お昼前に畑をチェックしに。ヤな予感がして気が進まない。行かないといけないけど行きたくない。
河川敷の畑。様子が変。…？ああ、苗の周りにかぶせておいた雑草が取り除かれて土が裸に！これでは乾燥してしまうのに。わざわざかぶせてあるんだってば。というか、人の畑を勝手に触らないでくれ〜。周りの雑草で覆い直す。
もう一方の一反の畑に向かう途中でハクビシンらしき動物が横切った。尻尾の付け根辺りが病気らしく、ハゲている。車を停めて、逃げ込んだ民家のお嫁さんに伝える。
一反の畑。…やっぱり。
途中で車が動かせなくなって、すぅぅぅ…っと停まってしまった。ハンドルに突っ伏す。
雑草は刈られ、また新しく苗が幾つか植えられている。
札は立ててないけど花の種蒔いた所もあるのに。おもちゃかぼちゃの苗は折れてカリカリに乾き、行方知れずになったものも…。
なんで。自分の畑なのに。
顔を覆って、しゃがみこんで泣いた。
病気になりそう、気がふれそう。気が違わない方がおかしい。
自分の身が草刈り機で切り刻まれたみたい。血が吹き出して。
胸が重苦しい。
帰り、運転しながら思う。
男女逆転だよな。
自然農に燃えてる主人が落ち込み、傍らで女房が慰めて支える。
ウチは落ち込むのも運転も帰ってお昼作るのも私だー。むろやんは慰めではない逆の言葉を吐く。聞き流すのにも気力体力いるから今は止めてくれ、とぴしゃりと制する。
簡素なお昼を食べてから少しタキイのカタログを眺めて、むろやんの運転で明文堂へ。むろやんは実家の用事に。
今日はピアノ生演奏の日だった。これはラッキー！ありがたい。嬉しい。神様からの慰め。
本を見てる間でも、ピアノの音が心に落ちていく。CDではだめだな。補聴器の私だからなおさらか、音がキンキンしてなくて人間的な温かみに満ちてまろやか。生の人間の声みたい。
検索を連続でしたりして、本もかなり買う。
下のカフェに落ち着いて、氷無しのトマトジュースを飲みながらしばしピアノに浸った。礼装のピアニストが弾くグランドピアノ、音、ステンドグラスの光、飲み物、本。やっぱりこれがないと。
むろやん迎えに来る。「楢山節考」を少し読んでから帰宅。死人のように助手席に座る。
畑。海外ドラマの「大草原の小さな家」のシーンのようにイメージ膨らむ。ローラが目を輝かせて作った畑を、勝手に荒らされる。お父さんやお母さんはなんと言って慰めるかなぁ。
それと、むろやんと足並みがが一致してないのが一番の悲しみだね。２人がやってくお店なのに。
しばらく布団に潜って楢山節考読了。玉やんがいいな、と思った。最後姿を見せないところが、余計彼女の心を崇高に美しくみせている。
同じ寝るなら、と頑張って体を起こして酵素に入り、生姜の力！を飲んでから庭作業。草むしりしながらまた考える。
私は苔など好きだけど、みんな理解しないんだなぁ。理解されなくて宝物をむげにされる辛さ。自閉症の子や他の人も味わってるだろう。
私は苔庭を作るために、ここの雑草を抜いてるけど、苔達にしてみたらとんでもないことを私はしているのかもしれない。どちらが正しいかは分からない。
畑。向こうにしたら、私達はいい加減なことをしてる、とか親切でやった…いや…作付けプランのコピーも渡したし。自然農のブックレットも読んでもらったし。畦の雑草も私１人で頑張って刈ってる姿は見られてるのに。
漫画「夏子の酒」でも、理解のない父親に青い稲をコンバイン？で刈られてしまうシーンあったな…。でも、彼女には理解者いたな…。私には理解者がいない。むろやんも悲しみを理解してくれない。
今、この時刻が好きだ。5〜6時。普段は夕食を作っている時間。
むろやんが庭を覗きに来た。少し庭を解説。裏庭にはヘビイチゴが真っ赤な実をたくさんつけて、苔がとてもみずみずしいのだ。
虚ろな気持ちで夕食作り。20分。
【夕食】
・豆腐ともやし、キャベツ、若布の中華風味噌煮。
むろやん、おもしろい、と気に入ったよう。味噌ラーメンをイメージしました。汁多くして麺入れたら味噌ラーメンだよ。ごま油、お好みでバターやコーン入れてもいいね。
豆腐の代わりにマナガツオや豚肉でもおいしそうだよ。
・サラダ。
フリルレタス、有機ミニトマト、ブロッコリースプラウト、赤パプリカ。
・昨日のポテトサラダ。
酢が効いてておいしいって。
マクロ的には、ポテトサラダ、野菜サラダの陰性を味噌煮で中和、バランスとってます。
・金時草の味噌汁。
濃いめに作りました。熱々をふうふう。
ふぅ〜。悲しいな。泥沼に舟がはまって漕いでも漕いでも進まない。
