[]久しぶりに西宮の実家へ。

喧嘩3日目。
樽などを片付けて、夕方でなく早めに実家に戻ることにした。お客様は取らないで。


微熱、着の身着のまま。よれよれ。女ホームレスっぽい。せっかく高いオシャレな服持ってるのに全然着られないなあ…。


母に「娘をこんなにして!返してください」と言われそう。今の生活だと、公演や講演したりワークショップ開くなんてとてもできないな。人に会うことも、聴覚障害者センター行くことも、手話サークル行くことさえできないなんて…。


今回の実家帰りも、夕方に帰るのを昼にしたからといって、近くの本屋にも行けない…。なんて目に見えない牢獄なんだ。


サンダーバードに乗る。久しぶりに電車に乗ると、シートベルトをしていないのが心もとない。


時間変更したので、指定席でなく自由席。

「自由」の字がやけに引っかかる。自由?私は自由?

ロミオとジュリエットのセリフ、「ヒバリ、いいわね、お前は自由で…。『自由』…」と自分の境遇を悲しく皮肉に思うジュリエット。

自由は不自由だ。


指定席なら時間ぎりぎりまであちこち覗けたし。自由席は早めに並ばないといけないし。

田舎の景色に飽きてしまった。芦屋の豪邸を見に行きたくなったり。ジュンク堂や画材店行きたい。


うわ、家と家の隙間がない。


…ああ、京都リーガロイヤルホテル


吹田のメイシアターが見える。舞踏の大駱駝艦が関西で公演する時の…。山岳・舞台カメラマンのIさん。どうしてるかな。


淀川。そして武庫川

神通川常願寺川井田川と全く違う。心に響く。しみじみと。かくも違うものか。だって私の人生に刻まれたボリュームが違う。


幼い頃遊び、体育で走り、部活で走り。冬、毎朝朝日を見に自転車を走らせた時期もあったっけ。日の出からパワーをもらって、それから学校へ溌剌と向かってた。


太平洋側の初冬だ。紅葉がまだ美しく、空は晴れて。穏やかな日差しに満ちあふれてて。こんな中で鬱になったりするのは贅沢な話だったんだ(私も経験あり、妹夫婦も知り合いも現在鬱病です)。

ハワイで鬱病病むような感じかな。


前は東京でカッコイい人々を観るのが楽しみだったが、JR大阪でカッコイい人何人も発見できるようになった。何だか田舎もんになっちゃった。
赤いスキニーを穿いた外国人男性が黒いコートを翻して行く。


ああ!!六甲の山!甲山!目に沁みる。

 私は、
 もっともっと、
 高みに飛びたい。


もちろん、富山で酵素風呂を営むことや夫婦関係から学んで高みに行くことはできるんだけど、もっと違う…。かといって3次元的なことでもない。もどかしい思い。本来の私がまだ出てない。私はもっとできるのに!!遠くに飛び立てるのに! 

自身の体をいたわり、魂を見つめる時間もほしい。忙しい日常の中でうまく組み入れていくやり方もあるけど。だけど…。


西宮駅に着くと、ドアの前には偶然にも近所のろうのおっちゃん。第一西宮人。


タクシーに乗る。タクシーも久しぶりだな。

目から栄養が飛び込んでくる。


帰宅。私の唯一心通わせられる猫、みゃあちゃん。おじいちゃん猫。少しでも一緒にいたいからタクシーにした。この子の1日は私達の一年に匹敵するかもしれない。残された日々、1日数秒でも一緒にいたい。


母とわーっと喋って、むろやんに電話。一応喧嘩のキリはつけよう。決着はついてない。つけない方がいい決着もある。アホとはやってらんねえ。負けるが勝ち。先に進もう。


こっちのパソコンの仕事も片付けなきゃ。