[]「フラガール」感想。

昨夜、TVで「フラガール」ちゃんと見ました。遅まきながら。2006年のかー。


蒼井優


CMでしか見たことなかったけど、この映画あればこそだね。


不思議さがある。か弱そうなのに、強い。フラやチームリーダーやれそうにないのに、説得力ある。


漫画家の槇村さとるが彼女のことを本でこう書いてた。



硬いものとうすいもの

明るさ
まっすぐさ


柔らかさ


ひきしまってバランスのよいこと


濃いところと
抜けのあるところ


甘いものと辛いもの




素朴さ、激しさ、細やかさ、不器用さ。美人ではないけど透明感がある。


練習中のソロを母に見せるシーンは迫力。美しい。


美しいといえば、富司純子演ずる母親。凛としてて、しゃんとしてて。本格派で。見てて安心、うっとり。一番好きかも。


電車の中の先生を引き留めようと、蒼井優がホームでフラの手をするシーンもいいな。


手話なんでお約束シーンっぽいけど、ただ踊るだけのフラはでなく、伝えるためのフラ、と主人公が把握している、という点で切々と胸に来ました。


あと、豊川悦司。やっぱりかっこいいですねー。


炭坑の男やってても、浮いてる訳ではなく、何か違う。


立ち直った妹を前に、「女って、強いよな」と言ってタバコに火を付けるシーン。右手のマッチを消えないように囲って、くわえたタバコを心持ちクッと突き出す。当たり前の仕草ですか。


でも、サマになってる。私のずっと好きだったカレに仕草が似てるしねー。


個人的には、この映画、富司純子に100点!