[]もちきび脱穀。葱と豚肉の鍋。

普段は客室の座卓で、もちきびの脱穀作業。梅雨が来る前に済ませておかないとね。むろやんも一緒にやりませんか?やらない。読書。


雨に濡れる庭を見ながら。暖房をつけて温かくして。傍らにはむろやんが淹れてくれた熱い三年番茶。2人別々の作業しながらもお互いの気配を感じつつ。静かな時間が流れる。こういうのって、好き。幸せ。


朝イチのお客様、Aさん。気品のある話し方、優雅な物腰に、こちらまでゆったりした話し方に。美人が移ったようで気分いい。こういう人のそばにいたら美人になれそう!私もそういう存在でありたい。


その後室堂からのお客様。


合間合間にもちきびの脱穀作業。


お昼はトマトソーススパゲティ。差し入れの蓬餅。さらにお寿司のお相伴に預かりました。


お客様を立山駅まで送る。


山は−2℃、雪だと。


「Piste」へ。煙突から煙。車も何台か止まってる。ゲレンデって意味なんだって。真っ黒に雪焼けしたホンモノの山男2人。常連客が多くて賑やか。


マンガや本がずらり。やった!ブラックジャックバガボンドが全巻ある。こっちに通ってもいいな。


熱い紅茶をいただきながら、バガボンドを2冊読む。偶然、小次郎が拾われて育つ辺り。久しぶりに読むと、骨のある昔の人々の描き方にしびれる。昔は宮本武蔵大好きで、バガボンドからも箴言を書き出してた時もあったんだよね。中断したけど、私の考え方も変わったけど、改めて箴言拾い出したい。


外は土砂降り。「気をつけてねー!」のマスターの声が嬉しい。


コインランドリー、スーパー、役場と回って帰宅。


もちきびの殻と種実を金ザルで選別。ふわっと吹き飛ばしたり。…

夕方、やっと終了。思いのほか、時間がかかった。でも昨秋に収穫してから持ち越しだったもんな。用事一つ済んだ。


ガラス瓶に納めてみる。蒔いた数より同じかな?全体の2/3以上、雑草と間違われて他人に刈られちゃったもんね。


焦げ茶色の、ツヤツヤ光る粒々。…きれい…。


痩せ地でも簡単に育つ生命力いっぱいの雑穀。これと少しの塩があれば生きていける、という自信と安心感。


今年も蒔こう。F1でない、固定種だ。


気がついたら、お客様酵素に入れ終わった位から補聴器ハウリングしない。耳は夕方から少し痛くなってきたけど。慣れて腫れが引いてきたかな。ありがたや〜。


【夕食】

寒いのでお鍋。クロワッサン誌に載ってた料理をアレンジ。


・葱と豚の鍋。

昆布に白だし濃いめ、塩胡椒、醤油で味を整えておきます。

そこにたっぷりの白葱、えのき。さらに粗挽き黒胡椒。

しゃぶしゃぶ用豚肉と水菜を加えつついただきます。

美味しいし彩りもよし。豆乳や稲庭うどん入れてシメてもいいですね。お肉はもちろん、確認できる限りの安全な豚肉。


・人参マリネ。


うまうま。


今日も痛みや不自由は抱えながらもお客様をこなし、仕事一つ終え、立山の緑を楽しみ、人々やもちきびなどからパワーいただき、美味しいご飯いただけました。ありがとう。


ゴーヤーやハヤトウリの蔓がぎゅーっとなってるの、生命力をダイレクトに感じるよね。

種一つから、根を出し葉っぱを出し…。書き込まれた情報量、すごいもんだね。人間もちっちゃい卵子からの成長だからなぁ。


タネ。タ、は命…。