[]アニマルコミュニケーション。プチ家出。

投票。むろやんは毎回、「妻と一緒に投票に行ける」というヨロコビをかみしめているようです。行くたんびにその言葉を繰り返してます。よっぽど嬉しいんだね。


サンショウ→むろやん実家。


婦中ふれあい館でのイベントでアニマルコミュニケーションがあったので受けてみました。


「死んだ猫でも大丈夫でしょうか?」死んでまだ一週間、ということで考え込まれましたが受けてくれました。

う〜ん、うまく騙されているのかどうかは分からない。でも本当にみゃあの言葉ならみゃあに悪いでしょう。


見てくださった方は、写真を見るなりぐわっと降りてきたそう。よっぽど言いたいことがあるんだなって。鳥肌が立ったそうです。


後はごくありきたりの、「心配しないで。優しくしてもらってありがとう。心残りはない。etc」。みゃあの夢が見られないのは思いが強すぎるから。まだ上に行けずに居場所がなくてうろうろしているそう。


写真はないけどちゃちゃの事も聞いたら、「まだ生きてる、穏やかに暮らしてる、と。」

「あとはお姉ちゃんの話を聞いてあげてと言ってます」でご自分のお店を紹介されました。うーむ。


話せるところないからありがたい。でも高い。


会場にはスピリチュアル系イベントにふさわしく、素敵な服を優雅に召したお姉さんもいらしました。


お昼は大戸屋。珍しく氷見牛ステーキ丼を頼んでしまいました。夏野菜たくさん食べてるから体が陰性になってるのかな。だからめそめそしてるのかな。


無気力ながらも車の中でぽち、ぽち、とむろやんにみゃあの思い出話をする。期待はしてないがやはり生返事。余計みゃあがかわいそうになる。口をつぐむ。


牛肉の中和に蓬粉末を飲んでおいた。


騙されてるかはさておいて、一応分かち合おう、と母に先ほどのアニマルコミュニケーションのこと電話したら、頭ごなしに否定された。「そんなもの受けて。こっちはもうケロッとしてるのに。騙されてるのよ」。


こちらは仕事ができなくてストップしたまま。みゃあちゃんも困っているだろうから必死になっているのに。毎日泣いている。後追いかねないほどなのに。

気持ちの持って行き場がなくなった


母はその場で号泣して、柩などは遠方からたどり着いた私の深夜の仕事。その後も母の一方的な話をうん、うんと深夜3時近くまで聞いてあげたのに。


「あの時は泣きたかっただろうに、私の代わりにいろいろやってくれてありがとうね。」とねぎらいの言葉が出てくるはずのところだが、そういう言葉はなし。母はそういう人ではないから期待してはいないが。


今までの犬3匹や阪神大震災の時もそう。小さい頃からの揉め事も処理は私…。


思い切り泣ける人はいいが、処理に立ち回って泣けない私。


お客様に何回も話す訳にはいかないし、むろやんもあまり動物の心は分からない人なので話せない。


私はどこへ行けばいいのか…。


という思いを抱きながら、お客様2人入れる。最低限の仕事だけ。ご飯炊いたり植物の世話などとてもとても。

折からに風が強くなった。春以来の強風。庭を見ると桔梗が一輪、咲いていた。


みゃあへの想いが何か歌にでも昇華しないかと言葉を綴ってみた。だめだ。余裕がない。生きてる頃のみゃあのことはいくつか歌に詠んでいたが。


酵素


まるでこれではただのお葬儀屋じゃないか、と思った。ただ柩の準備だけに利用されたみたい。わざわざ遠く、西宮まで。


みゃあと一瞬一秒でも時間共有したかった。ままならないもどかしさの三年だったのに。

みゃあの1日は人間より早く進む。死ぬまでの残されたわずかな時間、私に会いたいのをただひたすら我慢しているみゃあ。私の能力を無駄にし、命さえも削り、私の美点を欠点とみて顔しかめて否定する動かないむろやん。私の価値を分かっているみゃあのもとにいてやる方がどんなにいいかと何度となく思った。


上がってから夕食の支度。


【夕食】

・鯵の開き。

むろやんが義兄に渡すのを忘れたので。


・枝豆。


・小豆かぼちゃ。


・竹パウダー糠漬け。

・若布のおすまし。


・炊き立て玄米ご飯。

昭和30年代日本の家庭料理スタンダード。でも全体にしょっぱめの味付けになってしまった。


ずっとTVを見ているむろやんに「…私の目が死んでいる、ってのは分かる?」と確認してみた。するといきなり「…切り換えろ!!」とすごい形相。


いや、何して欲しいとか不満を言ってる訳ではなくて、私の平静と違うこの状態というのが見極めつくか。私の死んだ目というのはこういう目だから覚えておいて、という意味。他人の様子には無頓着なむろやんだから確認しただけ。これ、これが私の「死んだ目」だよ。むろやん「はい、分かりました」。


いよいよもってどこにも行けなくなった。どうしたらいいんだろう。進まない食事。一度箸を放り投げる。


のろのろと食後の片付けをし、TVを見ているむろやんから離れた。本をめくってみる。答えてくれる本は今見つからない。


うつに近いが当たり前の反応…。でもとらわれすぎてるかもしれない。でも、でも、この空虚感…。ブラックホールを覗き込むように怖ろしい。


むろやんは「どうしてほしいんだ。行きたいというから連れて行ってやったし、ステーキ丼も食べただろうが」そんなことじゃない!!

耐えきれず、無言で強風の中、車を出した。この一週間、運転してないが、暗闇へのろのろ。市内のホテルにでも避難するつもりで来たが、某所で停滞。


みゃあちゃん。