次元の高い町の夢。
夢。
なんだか、レベルが高い人々が住んでいる町。
日本人のようだが、みんな「賢い」。
通り一辺に賢いのではなく、みんなそれぞれに。
熱い思いやアイデア、文化に驚かされた。
町のいろんな人たちの話を聞く。
小学校の男の先生。
お母さん。
子どもたち。
誰もが知的に瞳キラキラしている。そしてユーモアもあり、笑うゆとりもある。
あるマンションの一室では、子どもたちに歌の歌い方を教わった。
歌詞が、喋る相手との空間に字幕が出る。
奇妙な歌い方。
思い出せないが、例えば「イチゴのヘタ」というフレーズがあったとして、一人は「ゴの、ゴの」。他の一人は「ヘタ…イチゴヘタ…イチゴ」のように歌う。
よく分からない顔をしている私のために子どもたちが全員集合してくれた。自発的に。
みなリラックスモード。お母さんも笑いながら加わる。
そして歌い始めると、それはきれいな一つのくっきりした歌が立ち上がってきたのだ。
もちろん字幕付き。
こんな歌い方、こちらの世界に実際にあるんでしょうか。
町。カップルなのか、若い男性2人、細身なのが道路を横切って向こうに話しながら歩いていく。
上の服、一人はレンガ色で胸の辺り円くグレー。
もう一人は胸の辺りに円いレンガ色。
ネガ・ポジの服を着ている。そのセンス。
町に車はない。
テレポートなのか?
私もその町で空を飛んだ。
道路にマイクスタンドのようなものがあり、その上に立って腕を動かすと、なんなく空に浮いた。
その時やり方は誰に教えてもらった訳でもない、ピエロみたいな人が「こんな風にやりま〜す ハッハ〜 トリッキーだねェ!!」という感じに実演してるのが私の頭に「既に」ある。
だから私の「初」飛行は、自分の興味で恐る恐る、ではなく、初めから近くにいた少年を喜ばせるためのもの。
町に入ったら自動的に頭の中に飛び方が既にインストールされるのだろうか、マイクスタンドのようなのをつかんだら頭にインストールされるのか。
初飛行が見ず知らずの子どもを喜ばせようとの思いから発するのも、もはやいつもの私の世界ではない。
その世界は次元が違った。
もう一つ、現実にある町なのだろうか。